北アルプス奥穂南稜/完登!【その2/トリコニ】
地震が収まりアタックを決行
天気は最高でも、甘くない17時間の山旅

トリコニの取り付き。ザイルは4P程度
5/4、朝3時起床。昨日の地震は収まったようで僕らもアタックすることにした。睡眠は比較的順調だったようで誰も不調を訴えるモノはいない。食事もスムーズに摂り、準備を済ませて出発したのが丁度予定通りの4時半。ここまでは順調だった【報告フル】
5/4 奥穂南稜/アタック【その2/トリコニ】
フル ティエン ヒカル ハル ほか1

周りのテントは起床を2時としたらしく、周りのざわつきで目が覚めた。僕らは日の出前を行動開始としたので、4時半スタート。出発すると僕らの前に何パーティーも歩いている。この日岳沢から出発したパーティーはほとんど南稜か奥明神沢でコブ尾根に入るモノは見えなかった。南稜とりつきまで約1時間(0445)

取り付きは扇沢側をとる。前穂高沢からも取り付くパーティーがいた。最初の斜面はノーザイルで登ってみよう。次はヤブの突破で微妙なムーヴを余儀なくされるのでロープを出す(0516)

ヤブのあとは単調な雪田で登るほどに斜度が増してくる。この写真の上部にトリコニ岩峰が見えているが、ここらからヤブ+岩に行くのがラインとしては正解。右に雪のラインがあるがここに先行者のトレースがありどうしても引き込まれてしまう。その後のピッチはかなりいやらしいピッチとなった(0608)

今回2本のロープで5人パーティーであるため、ヒカルとケンタロウにザイルを組んでもらった。アルパインクライミングの実際の苦労を体感してもらう(0724)

ザイルを出して4P目にはかなりの斜度となり皆の一歩一歩に目が離せない。段々緊張感が増す。

4P目の終了点でようやく日が差す(0813)
5Pから7Pまではずっと雪の斜面を登った。5P目のスタートから少し右に寄っている感じが気になっていたが、つい楽な方を選ぶのが間違いの始まりである。確かに先行者のトレースがあるので問題はないと思うがこの後この斜面は雪庇の下となりもっとも落差の薄い雪庇に切り開きがあるところを目指してトリコニ下の雪原に出ることが出来た。6P目を登っているとき地震が二度あった。雪庇の下にいてすぐ脇が断崖である位置にいた僕らはキモを潰した。

なんとか無事に雪庇を越えることが出来たが、張り出した雪庇をそのまま乗り越えることは不可能で、ピッケルの切り開き作業で大汗をかく羽目になった。トリコニ岩峰の取り付きで9時取り付き開始のパーティーに抜かされる。(1057)トリコニは三級の岩であるがランニング支点がほとんど無く、支点設置が心配なヒカルに常に付き合う形とする。
【その2/トリコニ おわり】
天気は最高でも、甘くない17時間の山旅

トリコニの取り付き。ザイルは4P程度
5/4、朝3時起床。昨日の地震は収まったようで僕らもアタックすることにした。睡眠は比較的順調だったようで誰も不調を訴えるモノはいない。食事もスムーズに摂り、準備を済ませて出発したのが丁度予定通りの4時半。ここまでは順調だった【報告フル】
5/4 奥穂南稜/アタック【その2/トリコニ】
フル ティエン ヒカル ハル ほか1

周りのテントは起床を2時としたらしく、周りのざわつきで目が覚めた。僕らは日の出前を行動開始としたので、4時半スタート。出発すると僕らの前に何パーティーも歩いている。この日岳沢から出発したパーティーはほとんど南稜か奥明神沢でコブ尾根に入るモノは見えなかった。南稜とりつきまで約1時間(0445)

取り付きは扇沢側をとる。前穂高沢からも取り付くパーティーがいた。最初の斜面はノーザイルで登ってみよう。次はヤブの突破で微妙なムーヴを余儀なくされるのでロープを出す(0516)

ヤブのあとは単調な雪田で登るほどに斜度が増してくる。この写真の上部にトリコニ岩峰が見えているが、ここらからヤブ+岩に行くのがラインとしては正解。右に雪のラインがあるがここに先行者のトレースがありどうしても引き込まれてしまう。その後のピッチはかなりいやらしいピッチとなった(0608)

今回2本のロープで5人パーティーであるため、ヒカルとケンタロウにザイルを組んでもらった。アルパインクライミングの実際の苦労を体感してもらう(0724)

ザイルを出して4P目にはかなりの斜度となり皆の一歩一歩に目が離せない。段々緊張感が増す。

4P目の終了点でようやく日が差す(0813)
5Pから7Pまではずっと雪の斜面を登った。5P目のスタートから少し右に寄っている感じが気になっていたが、つい楽な方を選ぶのが間違いの始まりである。確かに先行者のトレースがあるので問題はないと思うがこの後この斜面は雪庇の下となりもっとも落差の薄い雪庇に切り開きがあるところを目指してトリコニ下の雪原に出ることが出来た。6P目を登っているとき地震が二度あった。雪庇の下にいてすぐ脇が断崖である位置にいた僕らはキモを潰した。

なんとか無事に雪庇を越えることが出来たが、張り出した雪庇をそのまま乗り越えることは不可能で、ピッケルの切り開き作業で大汗をかく羽目になった。トリコニ岩峰の取り付きで9時取り付き開始のパーティーに抜かされる。(1057)トリコニは三級の岩であるがランニング支点がほとんど無く、支点設置が心配なヒカルに常に付き合う形とする。
【その2/トリコニ おわり】