小川山レイバック/TR完登!

日本一有名なクラック!タフで楽しいメモリアルルート
クラックの楽しさに目覚めた一本
来週(8/3)は湯川でクラック三昧だあ~

7月最後の日曜日はタダシさんとゲストのK君と小川山で遊びました。僕もタダシさんも未経験であった「小川山レイバック(5.9)」が今日のターゲット。天気は上々。さあ行こう!【報告フル】

7/27 小川山レイバック/兄岩タジヤンⅣ
フル タダシ タツヤ・K


前回小川山で不本意な沢歩きをして以来、一緒に歩く機会が増えたタツヤ君。今日は存分に彼に登ってもらおうと僕とタダシさんは裏方で楽をさせてもらいました。新婚でなかなか山に行けない彼はハツラツと親指岩に向かいました。夏本番でキャンプ場は車で満杯!

親指岩は日本でも一番有名と言われる「小川山レイバック」や「クレイジージャム」を持つ人気スポット。順番待ちを覚悟しましたが、意外と僕らは二番手。一番手はソロのお兄さんでした。僕らのチームはゲストのK君が.11クライマーなので彼にすべてを任せることにします。小川山レイバックは彼のおススメのひとつで結構テンションも高く取り組んでくれました。

はじめレイバックですが中段から気持ちよくハンドジャムが決まります。周りにスタンスも豊富なので登るに迷いはありません。ですがテラス以降が斜度があり迫力満点。抜けはかなりいやらしい感じです。K君、ロープセットありがとうございました。

僕らの後ろにも順番待ちがあるので1本ずつで終了。午前の部が終わりです

昼食に昼寝付き

午後は兄岩のタジヤンⅣ(5.10a)を登り終了。途中雨もあり中断しましたが、なんとか一日持たせることが出来ました。スラブもいいけどクラックの楽しさを知った僕らは、迷わず来週佐久湯川に遊ぶことを決めました。湯川はオールTRでギアなしでクラックに取り組めます。クラックを体験したい人はどうぞご参加ください

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
しずおか山酔会7月8月のプラン


8/3 佐久湯川クラック「コークスクリュー」(クラック体験 TRクライミング 初級日帰り フル タダシ カトウ ゲスト1)
8/10~11 岳へのいざない/上高地周遊(初心者のみ一泊二日山小屋泊)
8/15~17 北アルプス前穂4峰正面壁/甲南ルート~前穂高岳(2泊3日テント フル カトウ ヒロミ)
8/24 (未定)※高尾山ビアマウントは9月に延期になりました
8/30 (未定)
9/6~7 富士山キノコ狩り(山小屋/キノコパーティー)
9/14~15 北岳バットレス/御池小屋ベース


■■■■■■■■■■■■■■■■■■
古川 賀英(フルちゃん)
メール grabis.by.buna@cy.tnc.ne.jp
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  

2014年07月27日 Posted by 山酔会活動報告 at 21:45フリークライミング

八ヶ岳稲子岳南壁左カンテ/完登

7ピッチのマルチも2時間ちょいでクリア
ムーブは愉快で、支点もしっかり
楽しめるマルチだが落石が多い

8月の大きなプラン「前穂Ⅳ峰正面~北尾根」の主要なメンバーであるヒロミ君の最後のトレーニングに選んだのは僕の大好きな北八ッにある稲子岳南壁。ルートグレードはⅢ~Ⅳで手ごろで僕も未体験であったためアプローチから真剣です。梅雨が明けそうで明けない海の日連休でしたが、お山は晴天!【報告フル】

7/12~13 八ヶ岳稲子岳南壁左カンテ
メンバー フル ヒロミ


この連休、日曜日は雨で月曜日には回復するとのことで迷うことなく実施。初日は稲子湯からしらびそ小屋に向かいテントを張ったのが13時半。アライ3人幕テントを新しく購入しました

取り付きの偵察を中止し本沢温泉を往復することにしました。温泉は熱くて気持ちいい!体がさらっとしましたが、帰りに雨に降られました。湿地に見られるクリンソウが花期を迎えています

翌日、梅雨明けを思わせる黎明。でも晴れたり曇ったりの天気でした。しらびそ小屋はミドリ池のほとりにありなんともロマンチック。周辺のトレイルも実に秀逸な雰囲気で僕のイチオシ山小屋です

6時過ぎ、しらびそ小屋を出発しアプローチにかかります。このアプローチはなかなかグレードが高く、平坦な森の中を勘を頼りに進みます。顕著なガレを見つけその右岸側の急登を登りました

岩壁に着きました。さてどこが取り付きか?と探していると先行パーティーが左手に見えました。写真のほぼ左のスカイラインが左カンテラインです

目印は上部のローソク岩でしょうか。ルートは全般的に凹角状を辿り、支点にペツルが打たれています。1P目の出だしが初心者には悩む一手!

通常2ピッチ目のビレイ点ですが、僕らはさらにこの下でピッチを切ったため3ピッチ目の支点。ヒロミはインクノットも自分で出来るようになりました

3ピッチの最後が砂礫が多く落石に注意。4ピッチ目はチムニーが課題です

それほど迷うことなくチムニーを抜けたヒロミ。笑顔に余裕があります

5ピッチ目は歩きのピッチですが、やっぱり落石が気になり気を使います

6ピッチ目も凹角ですが、思い切り外に足を置けば爽快です

7ピッチ目が事実上最後ですが、ここがハイライトと言えましょう。ややハング気味のムーブを余儀なくされるためヒロミのためにA0を設置しました。ちょっとしびれる一手がこの表情

おまけのピッチも楽しいのでやろうぜ!左手のハンドジャムが気持ちいい

11時過ぎに終了。予想より1時間も早いタイムに二人ともびっくりしました。稜線に抜けるとコマクサがお出迎え。でも電気柵の内側で恐縮します。今年もよく花をつけています。下りは時間もあるのでのんびりと。稲子湯で汗を流して帰途につきました

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
しずおか山酔会7月8月のプラン


7/27 小川山 フリー フル タダシ
8/3 (未定)/静岡ストリートJAZZ
8/10 岳へのいざない/上高地周遊(初心者のみ一泊二日山小屋泊)
8/15~17 北アルプス前穂4峰正面壁/甲南ルート~前穂高岳(2泊3日テント フル カトウ ヒロミ)
8/24 (未定)※高尾山ビアマウントは9月に延期になりました
8/30 (未定)
9/6~7 富士山キノコ狩り(山小屋/キノコパーティー)
9/14~15 北岳バットレス/御池小屋ベース


■■■■■■■■■■■■■■■■■■
古川 賀英(フルちゃん)
メール grabis.by.buna@cy.tnc.ne.jp
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  

2014年07月22日 Posted by 山酔会活動報告 at 21:20アルパインクライミング

北穂高東稜アルパインクライミング/完登

イトガパーティー悪天を付いて無事登頂
例年より多い雪のおかげで静かな涸沢
下山もずっと雨で休まず下る


山酔会イトガ・カトウとゲストのダイスケ君らが穂高のバリエーションを行いました。今年は雪が多いらしく、この時期でもアイゼンは12本が必要とのことです。カトウさんが報告してくれました【報告カトウ】


7/12~13 北穂高東稜アルパインクライミング
メンバー イト・カトウ・ダイスケ(ゲスト)


初日上高地は快晴で、雲も少なく申し分のない天気でした!!河童橋等の観光スポットで写真を撮りつつ横尾までのハイキングを楽しみます。途中、屏風岩が現れ、凄い絶壁だなぁ~と思って見ていましたが、アルパインクライマーの糸賀さんは登った経験があるとの事!!

横尾からは登山道に入り沢伝いに涸沢を目指します。今回、これほどの天気にも拘わらず登山者が少なく3人でその理由を話していましたが、涸沢ヒュッテに着くとその理由が分かりました。テン場はまだ雪で覆われており、テントの数は両手の指で数えられるくらいです。

7月2週目で気温は高いとはいえ地面からの冷気が気温を下げ、テント内は少し寒かったです。1日目は各自お酒を持参しテント内で宴会!!アルコールと高橋さんのガスランタンのおかげで温かく過ごせ、夏用シュラフでも快適に眠れました。

2日目は空を見上げると薄曇りになっており、怪しい空模様ではありましたが、各自準備を整えて5時前に出発しました。始めは雪渓登りで軽アイゼンを履いている私には急で登れない所もあり、岩に取りつく寸前の急斜面で糸賀さんがリードしザイルを出して貰いました。




岩に取りついてからは、糸賀さんリードのもとアルパインクライミングを楽しみつつ危険個所ではザイルでサポートして貰いました。時間が経つにつれて、雨と風が強くなり、北穂高山頂に着いた時には土砂降りでした。

休憩も取らず足早に下山し、メンバーで「きっと下界は晴れているはず」と希望を持ちつつ高度を下げましたが、横尾まで来ても雨が降っていた為、その希望もむなしく帰りのバスの時間も迫っていた為、ここでの休憩もほとんど取らず上高地バスターミナルを目指し足早に歩きました。

バスの時間に間に合い、各々駐車場で片づけをした後、竜島温泉で合流し汗を流し解散しました。糸賀さん、高橋さんお疲れ様でした!!
  

2014年07月22日 Posted by 山酔会活動報告 at 20:00アルパインクライミング

なめたらアカンぜよ!/雨の富士山深沢完登

富士山アルパインルートが雨でグレードアップ!
誰にも会わない富士登山とはこれだ!
濡れても快適だった溶岩流

 この夏、僕らは前穂高北尾根を目指して着々とトレーニングを重ねてきましたが、いよいよその総仕上げとして設定したのが、富士山。「?」と思われる人はこの報告を見てください。北アルプスに負けないスケールとグレードを雨の天気で完登しました。横殴りの雨のお中道はこの山のドラマを一層盛り上げてくれました【報告フル】

7/13 富士山深沢
メンバー フル ヒロミ

朝5時過ぎ、水ヶ塚駐車場に到着。支度をしてタクシーに乗り込む。このとき富士山山頂に傘雲が見え舌打ちする。登山者の車はまばらでやや閑散としていた。

高鉢山バス停でタクシーを降り森に踏み入る。ここは僕にとっては慣れた道で林道はほとんど使わずヤブのラインを堪能する。富士山バリエーションで森の雰囲気を堪能するなら1000Mから1600Mの間がベスト。市兵衛沢の下部はいつ見てもそそります

市兵衛沢を渡ると旧富士山登山道(大宮道)を使い深沢にアプローチします。ここがスカイライン開通以前の古い富士登山道であることはこの看板が物語ります

樹齢600年以上のダケカンバ!?ヒロミはもちろん初めて

2時間ほどかけてようやく深沢にたどり着きます。ハーネスを着けまずは尾根から。F1(30m)は覗くことはできますが今回は割愛。約250m登って沢に降り立つとこの景色。溶岩流の崩壊跡がそのまま滝となっています。ほとんど滝は巻きます

深沢のいいところは滝ではなく延々と続くナメにあります。傾斜はゆるくフリクションも利くためクライミングにはなりませんが、ストックでバランスを保ちながら進むのはなかなかテクニカルで乙です。これが長いところが本当の課題

ヒロミはこれまで僕が次々繰り出すクライミングの課題を着実にクリアしてきた女性で、ここはまったくロープを使うことなく彼女の持つバランス感覚のみで歩いてもらいました。前半の500Mは斜度もないためまずまずの歩き

所々にある小滝がクライミングの楽しさを引き出します。1ムーヴのみの5.4なら登山靴でOK?

前半最後の核心がコレ。一見無理な滝も見事に正面突破します

須走のナメ沢は標高2600~3000Mで森林限界を超えたところがおいしいルートですがここは森の中の沢ルート。その幅と言い標高差と言い、振り返るたびに自然のダイナミックさを感じます

10時半ごろ雨が降り始め。カッパを着ましたがそのまま上を目指します。この工程の調度半分あたりで残すは500M。天気がよければここからがいいのですがこの先は小雨やガスの中の登りで写真も撮れませんでした


13時半何とか2600mのお中道に抜けました。風がきついため樹林に逃げます。風を避けてラーメンランチ。山でいただくカップラーメンは心と体を癒します

厳しい雨のお中道を我慢して進み、視界もありませんでしたが何とか5合目に到着。拾った時計を指導所に届けました。後半はややつらかったけど、ガチ山女子のヒロミは最後まで笑顔でがんばりました。天気は悪くてもいい山だったね!


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
しずおか山酔会7月8月のプラン

7/20~21 八ヶ岳稲子岳南壁ロック/コマクサ(アルパイントレーニング/テント泊 フル ヒロミ)
7/27 (未定)/希望があれば三ツ峠ロック/中央カンテ(マルチピッチ)
8/3 (未定)/静岡ストリートJAZZ
8/10 岳へのいざない/上高地周遊(初心者のみ一泊二日山小屋泊)
8/15~17 北アルプス前穂4峰正面壁/甲南ルート~前穂高岳(2泊3日テント フル カトウ ヒロミ)
8/24 (未定)※高尾山ビアマウントは9月に延期になりました
8/30 (未定)
9/6~7 富士山キノコ狩り(山小屋/キノコパーティー)
9/14~15 北岳バットレス/御池小屋ベース


■■■■■■■■■■■■■■■■■■
古川 賀英(フルちゃん)
メール grabis.by.buna@cy.tnc.ne.jp
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
登山/ハイキングについてのお問い合わせはしずおか山酔会古川まで
  

2014年07月14日 Posted by 山酔会活動報告 at 22:14アルパインクライミング

小川山クライミング講習!

雨上がりの快適小川山クライミング
初めてのクライミングはスラブから/ガマスラブ
ロープワーク/懸垂下降/フェースまで覚えて楽しい!


 なかなか梅雨が明けません。土曜日が強い雨でしたが午後には上がったので、思い切って日曜日は小川山をセレクト。前日の雨で地面は濡れていましたが、日当たりの良いガマスラブは全然OK!爽やかな空気を味わいながら快適クライミングを楽しみました【報告フル】

7/6 小川山クライミング講習
フル タダシ ゲストMさん

 天気予報も刻々と変化するのですがこれが意外と楽しい。「行け!イケっ!よっしゃ来た~!」ケイリン・ケイバもこんな感じなのでしょうか?。さて朝6時に静岡を出発。やや遅い時間はフルが靴を忘れたためで申し訳ありませんでした。でも9時には現場到着だから小川山も近くなったものです。今日は藤枝からゲスト参加のMさんが初顔合わせで「山を始めたのですが体力がないんですよ」と謙遜のご挨拶に、すぐ打ち解けました。タダシさんは足がまだ痛いと言いながらクライミングには積極的。「久しぶりの小川山なので夕べは眠れなかったよ」とうれしさが隠せない様子でした

9時現場でもガマスラブは僕らが一番乗り。ズンズン張っちまおう!

Mさんはボルダリングの経験はありますが、フリーや外岩は初めて。少しの諸注意だけ聞いたらまずは登ってみて!

ガマスラはフリクションを姿勢のみで引き出すことが出来る。姿勢を立てればフリクションが上がるが寝ている斜度では案外体を立てるのは難しい。実はノーハンドが一番フリクションを発揮する答えですが、それだとクライミングっぽくなくなってしまう。ガマスラは奥が深いよ…

ベテランらしく景色を振り返る余裕を見せるタダシさん。各自3本やったら次に移動しよう

スラブ状岩壁はガマスラブから歩いて15分ぐらい。なかなか息が切れるが今日は皆「草食系メンズ」なので、アプローチも楽しい課題となる。ここも案の定一番乗りでもスタートが濡れているので注意だね。慎重にロープセットしよう

「ウルトラセブン(5.7)」は縦フレークやアンダーを使ういわゆる「フェースクライミング」。小川山にしては珍しい三ツ峠風なクライミングを楽しめる。気楽にスッと立つタダシさんはやっぱり壁が似合うなあ!

ガマスラと違ったクライミングに大満足のMさん。楽しく登れれば今日は100点です

最後に小川山「ショートストーリー(5.9)」取り付きと上部がスラブ系で今日の課題を締めくくりました。やや雲も出てきたので帰りましょうか?小川山キャンプはいつがいいかな?

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
しずおか山酔会7月8月のプラン

7/13 富士山深沢/バリエーションハイキング(アルパイントレーニング フル ヒロミ)
7/20~21 八ヶ岳稲子岳南壁ロック/コマクサ(アルパイントレーニング/テント泊)

7/27 (未定)/希望があれば三ツ峠ロック/中央カンテ(マルチピッチ)
8/3 (未定)/静岡ストリートJAZZ
8/10 (未定)
8/15~17 北アルプス前穂4峰正面壁/甲南ルート~前穂高岳(2泊3日テント フル カトウ ヒロミ)
8/24 (未定)※高尾山ビアマウントは8月中に行います
8/30 (未定)
9/6~7 富士山キノコ狩り(山小屋/キノコパーティー)
9/14~15 北岳バットレス/御池小屋ベース


■■■■■■■■■■■■■■■■■■
古川 賀英(フルちゃん)
メール grabis.by.buna@cy.tnc.ne.jp
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
登山/ハイキングについてのお問い合わせはしずおか山酔会古川まで
  

2014年07月07日 Posted by 山酔会活動報告 at 10:41フリークライミング