北アルプス抜戸岳東尾根
GW山行報告/これからが底雪崩の本番!
北アルプス抜戸岳東尾根
5/3~4 メンバー マツ フル
GWはやっぱり北アルプス!。昨年の白馬双子岩尾根に続き今年は抜戸岳東尾根に照準を定めました。ここは2年前の冬、雪崩で2人の岳友が消えてしまったところで、当時のさまざまなモヤモヤした気持ちに区切りをつけたいと言う僕ら2人の思いから企画しました。さてどんな山になったでしょう?【報告フル】
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前夜発で岐阜県新穂高温泉のホテルニュー穂高前まで車を入れ車中泊。気温は0度近くまで冷え込みました。朝6時にホテルに挨拶をして出発。天気はまずまずですが今年は林道が雪で埋め尽くされており注意が必要。迫力の穴毛谷を通過し右岸に渡ったところで休憩。さらにワサビ平小屋まで進みます(7・20)

下抜戸沢の大デブリを越え遭難現場を前にします。ここ蒲田川左俣はほとんど抜戸側からの雪崩が注意の対象となりワサビ平小屋からは歩きにくいデブリを左上方に目を向けながら進むのがなかなか大変。時折踏み抜いてバランスを崩しそうになります(8・00)

2年ぶりに訪れた岳友2名の発見現場付近に雪と枯れ枝でささやかな墓標を立てました
さていよいよ取付きます。余裕をかましてポーズをとるのもつかの間、驚きと緊張の景観に一変します。下部100mを過ぎたところから樹木がほとんど見られなくなり代わりにぱっくりと口を開けたクレヴァスが幾条も現れ、今にも雪崩れるぞと僕らに威圧感を与えます。時間が経つにつれ雪が軟らかくなりクレヴァスの通過も困難になってきます

約300mの恐怖の雪壁帯をクリアしてようやくリッジの上を歩くようになり、なんとか1張りのテントスペースを見つけ、本日のアルバイトを終了し、明日朝一番で下降することに決めました。時間はちょうど12時。そこも多分落ちないだろうと言う程度のところでやはりクレヴァスの脇です(2380mくらい。手にするカッパは股がサバケてしまいました)
でもテントの中は極楽スペース。昼からビールをあおります。緊張感はどこかへ行ってしまいました。
テントからは槍~穂高までが一望でき「槍ヶ岳・ビューホテル」と言ったところ。夕方に向かい雲が厚くなり夜半は雨になりました。冷え込みのためM氏はよく眠れなかったようです
朝3時半起床。起床予定の4時を待てずM氏が起き出し食事を始めます。5時前には明るくなったためテントの撤収を開始。クレバスに用を足し準備完了!雪は予想通りカチカチのコンディションでこれなら大丈夫!と勇気が出ました。急な斜面でしたがアンザイレンせず下ります。下部ではザイルでビレイしながらのツルベ下降。70~80mでピッチを区切ること3度。1時間ほどで安全な秩父沢の雪渓に降り立ちました
ホッとして見上げる尾根は優しい、むしろたおやかにさえ見えるのですが、一見優しいように見えるのは僕らが油断する隙を作らせるワナだったのかも知れません。このあたりを攻略するのなら秩父沢雪渓をベースとした速攻日帰りがいいと思いますが、すっきりとした雪稜と言うのは付近にあまり無く特に東尾根は要注意です。ふたたび墓標で下山を報告。2人の冥福を祈り、新穂高に向いました。以上!!
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松本で見つけたこだわりのお店
とり麺や五色
ホテルニュー穂高の渋い露天風呂で汗を流し10時過ぎに車で戻ります。上高地に向う車の渋滞を横目に1時間半で松本へ。松本市街地が混雑で観光もままならなかったですが、たまたま寄った小さな鳥メン屋「五色」は健康志向のこだわりラーメンで売り出し中だそうです。鳥のみのダシはコラーゲンたっぷりで全粒紛の小麦粉と五穀米、地元産軍鶏、地元産野菜を使用しトッピングを自由に選べるのも面白かったです。写真撮ればよかったね。(長野県松本市白板1-1-13)
グラビスbyぶなのとも舎
古川 賀英(フルちゃん)
メール grabis.by.buna@cy.tnc.ne.jp
北アルプス抜戸岳東尾根
5/3~4 メンバー マツ フル
GWはやっぱり北アルプス!。昨年の白馬双子岩尾根に続き今年は抜戸岳東尾根に照準を定めました。ここは2年前の冬、雪崩で2人の岳友が消えてしまったところで、当時のさまざまなモヤモヤした気持ちに区切りをつけたいと言う僕ら2人の思いから企画しました。さてどんな山になったでしょう?【報告フル】
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下抜戸沢の大デブリを越え遭難現場を前にします。ここ蒲田川左俣はほとんど抜戸側からの雪崩が注意の対象となりワサビ平小屋からは歩きにくいデブリを左上方に目を向けながら進むのがなかなか大変。時折踏み抜いてバランスを崩しそうになります(8・00)
2年ぶりに訪れた岳友2名の発見現場付近に雪と枯れ枝でささやかな墓標を立てました

約300mの恐怖の雪壁帯をクリアしてようやくリッジの上を歩くようになり、なんとか1張りのテントスペースを見つけ、本日のアルバイトを終了し、明日朝一番で下降することに決めました。時間はちょうど12時。そこも多分落ちないだろうと言う程度のところでやはりクレヴァスの脇です(2380mくらい。手にするカッパは股がサバケてしまいました)
朝3時半起床。起床予定の4時を待てずM氏が起き出し食事を始めます。5時前には明るくなったためテントの撤収を開始。クレバスに用を足し準備完了!雪は予想通りカチカチのコンディションでこれなら大丈夫!と勇気が出ました。急な斜面でしたがアンザイレンせず下ります。下部ではザイルでビレイしながらのツルベ下降。70~80mでピッチを区切ること3度。1時間ほどで安全な秩父沢の雪渓に降り立ちました
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松本で見つけたこだわりのお店
とり麺や五色
ホテルニュー穂高の渋い露天風呂で汗を流し10時過ぎに車で戻ります。上高地に向う車の渋滞を横目に1時間半で松本へ。松本市街地が混雑で観光もままならなかったですが、たまたま寄った小さな鳥メン屋「五色」は健康志向のこだわりラーメンで売り出し中だそうです。鳥のみのダシはコラーゲンたっぷりで全粒紛の小麦粉と五穀米、地元産軍鶏、地元産野菜を使用しトッピングを自由に選べるのも面白かったです。写真撮ればよかったね。(長野県松本市白板1-1-13)
グラビスbyぶなのとも舎
古川 賀英(フルちゃん)
メール grabis.by.buna@cy.tnc.ne.jp